函館本線:ニセコ駅・蘭越駅

両駅は函館本線の山線区間に位置し、北海道新幹線札幌延伸開業後に廃止される予定になっています。
そんな両駅の切符蒐集を同時に行うルートを考察してみます。

営業時間

ニセコ駅 8:30~17:30 (北の大地の入場券HPによる)

蘭越駅 06:00~14:30(土日祝日は休業) (他の有志によるHPによる)

つまり、本記事で紹介するルートは、必ず平日に実践してください。以下の記載も、平日を前提にしています。

JR線のみを利用した回り方

もちろんJR線は利用可能ですが、この区間は極端に本数が少ないため、効率よく回ることが困難です。幸い、両駅の近くにはニセコバスのバス停もあり、こちらを利用する手もあると思われます。

JR線(JR時刻表2024年8月号からの抜粋)

長万部→倶知安方面(蘭越駅の営業時間発着のもの)

始発駅蘭越ニセコ終着駅
617(始発)638(営業時間外)札幌850ニセコライナー
長万部603701721(営業時間外)小樽917
837(始発)856倶知安911小樽方面に接続
1107(始発)1126倶知安1141小樽方面に接続
長万部132914261446倶知安1502小樽方面に接続

倶知安→長万部方面(蘭越駅の営業時間発着のもの)

始発駅ニセコ蘭越終着駅
倶知安622638700長万部757
小樽方面から接続倶知安752808826(終着)
小樽方面から接続倶知安95010071025(終着)
小樽方面から接続倶知安123512521311長万部1411

如何でしょうか?いわゆるジグザグ乗車を試みても、蘭越駅終着の列車が約半分を占めるため、療法を同時に回るのが難しくなってしまいます。唯一比較的スムーズに回れるルートは、

倶知安950→1025蘭越1107→1126ニセコ1252→1411長万部

でしょうか。それでもニセコ駅で90分待ちが発生します。

バスも駆使した回り方

幸い、ニセコ駅前にはニセコバス(倶知安、小樽便)が発着し、ニセコ駅から徒歩10分程度の本通りバス停には北海道中央バス(札幌便)が発着しています。詳細はニセコバスのHPをご参照ください。

本記事執筆時点(2024夏ダイヤ)では下記のようなダイヤになっています。(ニセコバスHPより転載)

その他にも、ニセコ駅前には来ませんが、道南バスにも倶知安・ニセコ(本通)の路線が存在するようです。

また、本数は非常に限られますが、蘭越出張所・ニセコ駅前間にもニセコバス福井線が運行(蘭越駅営業時間内は1往復のみ)しています。但し、バスの発着場所は駅前ではなく、蘭越駅付近で上りと下りでルートが異なるため、降車できるバス停と乗車できるバス停が異なります
この場合、利用できるバスは下記に限られます。

・ニセコ駅前735(営業時間外)→805蘭越駅前(厳密な駅前ではない!!)

・役場前817(蘭越駅前でない!!)→846ニセコ駅前

このバスだけでニセコ・蘭越間を行き来することも不可能ではありませんが、恐らく走らなければかなり厳しいです。(諸事情あって、私はこのルートを走って回りましたが、とてもオススメできません)

以上を踏まえると、下記のようなルートが考えられます。

長万部603→701蘭越(JR)、役場前817→846ニセコ駅前(ニセコバス)、ニセコ856→911倶知安(JR)

小樽駅前740/倶知安駅前908→932ニセコ駅前(ニセコバス)、ニセコ1007→1025蘭越(JR)1107→1141倶知安

倶知安駅前1146→1211ニセコ駅前(ニセコバス)、ニセコ1252→1311蘭越(JR)1426→倶知安1502

実は考えてみて分かったのですが、蘭越駅にどのように到達するか(どの時間のJRで到着するか)を考えるのが重要になりそうです。蘭越から長万部に向かう選択肢はほぼ無い(倶知安→長万部のJRを離脱経路に採用すると、蘭越に到着する方法が無くなるため)と考えたほうが良さそうです。つまり、

・「倶知安→蘭越→倶知安」のルートで考え、バスを駆使してニセコに立ち寄るダイヤを探す

・朝一に長万部を出発し、どこかでバスを使うならば、「長万部→蘭越→倶知安」が成り立つ

というのが基本的な考え方になると思われます。

参考までに

ニセコ本通からは、道南バスも出ており、ルスツリゾート方面に抜けられます。ルスツリゾートからは洞爺湖温泉へのバス(予約制)があり、乗り継いでいくと最終的には洞爺駅に到着できるようです。

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